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やる気になるエネルギー源 |
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普通、脂肪の少ない澱粉中心の食事をとったときは、食後1〜2時間くらいはスタミナが十分あるのに、その後は空腹感が強まり元気がなくなります。ところが、脂肪の多い食事をとったあとは、なかなかおなかが減らず、かなり長時間にわたってスタミナが持続するのが分かります。
この違いは、澱粉や糖分を中心にした食事では、食後30〜60分で血中のぶどう糖インシュリンが、上昇してピークに達したあと下降しはじめ、食後2時間くらいで血中のぶどう糖の量(血糖値)が食事前のレベルに低下し、空腹感が起こり、スタミナ切れと同じような体の条件をつくるからです。この場合、肝臓や筋肉にグリコーゲンがたっぶり貯蔵されていても、インシュリンの作用によって血糖が低下するため、スタミナ感が失われます。
炭水化物の多い食事でスタミナが失われる理由は、貯蔵脂肪が脂肪酸に分解され血中へ放出されるのが阻害されてしまうためで、食後2〜3時間は血中の脂肪酸が著しく低下し、スタミナ源として利用される量が少なくなるからです。
脂肪の多い食事をとったあとでは、血中のぶどう糖レベルが維持されながら、血中の脂肪が食後3〜4時間くらいにわたって流れます。血中の脂肪は筋肉や心臓の毛細血管壁にある酵素リボたんぱくリバーゼによって分解されて脂肪酸となり、そのまま取り込まれてエネルギー源となります。これが高脂肪食をとったあとに、長時間にわたってじわじわとスタミナが持続する理由です。
スタミナをサポートする「やる気になるエネルギー源」とは?
体のなかにエネルギー源が十分に蓄えられていても、積極的なやる気が出てこなければスタミナは発揮できず、スタミナの持ち腐れになります。やる気といっても、必ずしも精神的なものに限りません。生理的な裏付けのある気力もあります。肉類を常食としている民族は、穀類・いも類を常食としている民族よりも生き方が積極的で、闘争的だといわれています。これは、体熱(エネルギーを生む力の違い)によると考えられます。
人間がやる気を全く失うのは、眠りに入り熟睡しているときで、体温はこの時間帯に最も低下しています。その後、朝の目覚めで、やる気が出てくると、それにつれて体温は上昇します。さらに朝の食事をとると、体温は一気に上昇し、やる気も高まります。ところが、朝飯をぬくと、体温は上昇しきれず、やる気も出てきません。また、白昼に居眠りが出て、やる気が失われます。
このように、やる気は体熟が高まったときに活発になります。肉類を多食する民族が積極的で攻撃的なのは、肉に含まれるたんぱく質が炭水化物や脂肪と比べると、食後に体熱を高める作用が3倍以上も強いためであり、菜食の多い民族より体温が高いためと考えられます。
要するに、たんぱく質は「やる気になるエネルギー源」ともいえるわけです。したがって、トレーニングや競技で、積極性と攻撃性を要求されるスポーツ選手は、筋肉づくりのためばかりでなく、やる気を十分出すためにも、たんぱく質をしっかりとる必要があります。すぐ効くスタミナ源、じわじわ効くスタミナ源と合わせて、やる気源が運動の効果を高めたり低めたりするわけです。これら3つのスタミナ源を揃えた食事をトレーニング前にとることは、スポーツ選手の食生活の基本です。
朝飯には、チーズや卵のようなたんぱく質と脂肪をたっぶり含んだ食品をおすすめします。チーズや卵はそのまま手をかけずに食べられますし、料理するにしても手間がかからない簡便食品です。時間に余裕のない朝飯用のスタミナ源、やる気の源としては理想的な食品といえます。
すぐ効くスタミナ源としては、ご飯、パンの2つが代表的なものですが、夕食でご飯をたっぶり炊き、残りご飯をおじやにして食べるのも一つです。じわじわ効くスタミナ源の代表として、バターの角切りを熟いご飯にのせて溶かし、それに卵をかけて食べる方法があります。スポーツ選手向きの簡単な朝食メニューです。 |
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