Sports Nutrition ●筋肉のけいれん●
 筋肉のけいれんは、脱水と関連している場合が多いのです。けいれんを経験したことがある人は、またいつあの激痛に襲われるのかとビクビクしているのではないでしょうか。
 ある競技選手は、夜中に何度もふくらはぎを突き刺すような激痛で目を覚まし、不快な症状を解決する方法を探していました。「もしかしたら食事に問題があるのかも」と彼は、私が不足している栄養素を簡単に指摘してくれることを願ったのです。
 けいれんの原因についてはすへてのことが解明されていないため、この予測のできない発作はなぞに包まれているのです。疲労の極限までトレーニングを行なう競技選手に多く見られ、水分を多く失ってもがんばり続けたり、体調の調整ができていなかったり、電解質のバランスの崩れなどが原因として考えられます。
 解決方法としてはマッサージや、ストレッチなどがあります。また、栄養素が関連している場合も考えられます。下記のポイントがけいれんを防ぐという保証はありませんが、少しでも予防につながると思い、競技選手にすすめています。

●水分不足
 けいれんは、競技選手が脱水状態にあるときに足に起こります。脱水が引き起こすけいれんを防ぐためには運動前、運動中、運動後にもっと水分をとることです。
 毎日充分な水分をとり、尿が常に薄く澄んだ色で量も多い状態にします。長時間運動を行なう場合は15〜20分おきに240mlの水分を補給します。
 そして、激しい運動の後にアルコールが飲みたい場合には、先にアルコール以外の飲み物で、水分補給を充分に行なってから飲むようにしてください。アルコールは、脱水症状を促進させる働きがあるのです。
 あるランナーは簡単なアドバイスを守って、水分補給を行なってから、知人とのつき合いのビ一ルを楽しむようにしたところ、けいれんを防ぐことができたと言います。

●カルシウム不足
 カルシウムは筋肉の収縮の中心的な役割を果たしています。 現にカルシウムの豊富な牛乳・乳製品を控えている競技選手ほど、けいれんに悩まされています。
 たとえば、あるバレエダンサーはヨーグルトとスキムミルクを再び食事に取り入れるようになってから、けいれんが消えたそうです。
 ある登山家はハイキング中に、カルシウムを錠剤で補うことでこの問題を解訣しました。しかし、専門家の中には、カルシウムがけいれんの予防に効果があるかどうかを疑う人たちもいます。なぜならば、人間の骨は大きなカルシウムの塊で、食事からのカルシウム不足が原因だとすると骨からカルシウムが放出されるはずだからです。
 カルシウム不足とけいれんの関連性がどうであれ、けいれんに悩まされている選手は、牛乳・乳製品を1日少なくとも2回は摂取する必要があります。
 低脂肪牛乳でシリアルを食へたり、おやつにヨーグルトをとるようにします。この習慣は害にはなりませんし、むしろ役立つことでしょう。

●カリウム不足
 カリウム不足のような電解質のバランスの崩れは、けいれんの原因に関係しているかもしれません。これも、カリウムの多い果物や野菜を日々多くとることで解決できます。しかし、カリウム不足は発汗だけで生じることはまず考えられません。なぜならば、マラソンランナーが暑い汗だくの試合で失うカリウムの量より、体内のカリウム量ははるかに多いからです。いずれにしろ、カリウムの豊富な食事に害はなく、むしろ健康維持に効果的です。

●ナトリウム不足
 健康意識の高い競技選手たちは高血圧になるのではないかと、食塩の摂取量を意識的に控えています。汗で大量のナトリウムを失っている場合、ナトリウムのバランスが崩れ、けいれんを起こす危険性が高くなります。特にトライアスロンの選手や長距離ランナーなど、持久性種目の試合中に、水だけで水分補給を行ない、ナトリウムを含む食品をまったくロにしなかった場合などは危険です。
 時折、必要以上に食塩を控えている低血圧の競技選手と話す機会があります。彼らは、決まって筋肉の痛みや慢性疲労、だるさを訴えていますが、これも毎日の食事に食塩を少し増やすだけで、症状に明らかな回復が見られます。

 ここで紹介したけいれんの解決方法はあくまでも提案であって、立証された方法ではありません。しかし、けいれんに悩まされているのならば試してみる価値はあるでしょう。多めの水分と、低脂肪の牛乳・乳製品、カリウムの豊富な果物や野菜と少量の食塩ならば健康の害もなく、むしろあなたの悩みの種を解決することかできるかもしれません。
 また、正しいストレッチやトレーニングの方法に関しては、フィジカルセラピストやアスレチックトレーナー、またはコーチに相談することをおすすめします。あなたのけいれんは食へ物とは一切関係ないかもしれないのです。

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