| 腎臓について *肝腎かなめといわれるように、腎臓は体の重要な排水処理場です。 |
◆尿生成の仕組み
腎臓の腎小体では1分間に1300cc、一日1.5トンの血液が濾過されています。血液中のタンパク、血球以外は濾過されて180g(ドラム缶1本分)の原尿が作られます。細尿管で原尿のブドウ糖、アミノ酸、電解質などの栄養素と水分の大部分が再吸収されます。最終的には1%が尿となり、老廃物など不要物と水分が排泄されます。 |
◆腎臓の機能
腎臓は尿を作る以外にも重要な多くの仕事をしています。
@電解質など血液の成分を一定に維持
Aタンパク質の燃えカスなどの老廃物を尿中に排泄
B血圧の調節
C造血ホルモンの分泌
DビタミンDの活性化 |
◆尿の検査
尿の成分は95%の水と老廃物などの固形分ですが、尿は体内の代謝の多くの情報を提供します。
*尿タンパク
尿中のアルブミンは多くの病気と関連が多く、検出も容易なため検査に利用されます。腎炎、ネフローゼでは濾過作用が低下して、血漿アルブミンが尿中に漏れて、尿タンパクが陽性になります。健康人でもタンパク尿は、発熱、入浴、運動後に一時的に出現します。無害の起立性タンパク尿は若い人に見られます。高血圧や糖尿病の場合のタンパク陽性は腎症の重要所見です。定量的に±から+3までに分けられます。
*尿糖
古くは糖尿病の診断に尿糖が利用されましたが、現在では血糖が基本です。一般に血糖が160〜180mg以上になると、腎臓での閾値を超えて、オーバーフローして糖が尿に出てきます。健康人でも食後の一過性尿糖はしばしばあります。血糖値が正常域でも、腎臓での閾値低くて糖尿陽性の例は腎性糖尿といわれ、病気ではありません。ビタミンCを大量に飲むと尿糖、尿潜血の反応が陰性化しますので要注意です。
*尿潜血
肉眼では見えない程度の微量の赤血球を検出する検査です。一般に腎臓が正常な場合、赤血球は尿中にはでません。腎結石、腎炎、腎臓がん、膀胱炎の場合は陽性になりますが、腎臓に異常のない場合にも軽度の陽性はあります。尿タンパクが合併したり、強度陽性の場合は精検が必要です。 |
◆クレアチニン・尿素窒素
いずれもタンパク質の燃えカスの最終産物で、血液から尿に排泄されます。腎不全ではそれらの排泄が低下して、血中濃度が高くなり尿毒症になります。いずれも男性の方が女性より高く、また高齢者も高くなります。
クレアチニンは再吸収されないので、濾過機能が悪ければ血中に多くなり、腎障害の程度の指標になります。基準値は0.6〜1.1mg。尿素窒素は生理的変動がかなりあり、月経前に高くなります。基準値は8〜21mg。 |