Sports Nutrition 油料理の大好きな人に
 激しいトレーニングを行なう選手は、それだけ多くのエネルギーを摂取しなければなりません。
 油は高エネルギー食品であるために少量でもエネルギーをしっかり摂取することができる利点があります。もし、油が利用できないとしたら、非常に多量の食品を食べる必要が生じ、胃腸に大きな負担がかかります。
 油という高エネルギー栄養素を上手に利用することによって、胃腸に大きな負担をかけずに必要なエネルギーが摂取できるのですが、運動のためのエネルギー源としては、炭水化物が最も重要です。
 油が中心で炭水化物は気持ち程度というようなことは絶対にさけなければなりません。
 脂肪によるエネルギーは、総エネルギー摂取量の25〜30%程度におさえるとよいといわれています。この割合が30%を大幅に超えるようであれば、炭水化物不足になっているおそれがあります。
 「大好きな油物料理」というと、豚カツやてんぶらなどの衣のついた揚げものが多く、調理中に衣が全体重量の15%前後の油を吸収しています。
 100gの豚肉を豚カツにした場合、およそ15g(135kcal)の油を一緒にとっていることになります。豚カツなどの揚げ物を食べるならば、できるだけ脂肪分の少ないヒレ肉などを利用し、一口カツのような衣が多くなるような調理方法はさけていただきたいものです。
 揚げ物の調理では、衣をできるだけ少なくし、できれば衣を食べないくらいの気持ちが大切です。

 肉が大好きなのは結構です。でも、肉の油に含まれる飽和脂肪酸のとりすぎは中性脂肪やコレステロールを増加させるために動脈硬化を促進したり、カラダが疲れやすくなったりするといわれます。
 また、調理で利用するサラダ油などの植物性脂肪に多く含まれている不飽和脂肪酸は、カラダで必要な必須脂肪酸でもあるためにバランスよく食べる必要があります。
 これらの植物性脂肪は非常に酸化しやすいく、最近の研究によるとアレルギーの原因になるといわれているリノール酸の摂取過剰も問題になっています。
 油物ばかりでは栄養素のバランスが崩れ、スポーツパフォーマンスのマイナスになります。食卓に並んだ料理がすべて揚げ物や炒め物で占められないように、料理法を工夫することが大切です。

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