炭水化物は糖分(糖質)とも言われ、筋肉収縮のための主要なエネルギー源となるものです。
ごはん・パン・麺類・豆類の主成分であるでんぶんや、砂糖、ブドウ糖、果糖などが炭水化物になります。
分子構造の上から単糖類(ブドウ糖、果糖)、二糖類(砂糖、乳糖)、多糖類(でんぶん)に大別されます。
私達が主食として摂取するでんぶんは多糖類に属しますが、これは炭水化物の基本単位である「ブドウ糖」が鎖のように長くつながつた高分子化合物です。この化合物は、唾液に含まれるプチアリンや膵アミラーゼという消化酵素によって分解されて(消化)、ブドウ糖の形で血液の中に入ります(吸収)。 この血液の中のブドウ糖を血糖といいます。
血糖は私たちの身体にとって非常に重要な物質です。第1に、脳をはじめとした神経細胞は血糖しかエネルギー源として利用することができません。
食事をぬいたり、食事をとったとしても、ごはんなどの炭水化物が不十分ですと、血糖レベルを維持できなくなります。
血糖値が正常値以下になると、いらいらしたり、気力がなくなったりします。 ひどくなると何も考えられない状態になることもあります。朝食抜きのスポーツ選手がスポーツ効果の上がらないのは、学習効果の上がらない朝抜きの人と同じ理由からです。
スポーツ選手が質の高い練習やトレーニングを行なうためには集中力が必要です。これには神経細胞の働きが欠かせません。そのためには規則正しい食事によって十分な量の炭水化物を摂取し、また、不足しないようにトレーニング前・中・後にも補充しながら血糖値をいつも正常に保っておかなければならないのです。
炭水化物の働き
ごはんやパンといった食品を食べると、中に含まれている炭水化物は消化作用によって分解されてブドウ糖という形で体内に吸収され、血液の中の血糖になります。血糖は種々の細胞にエネルギー源として利用されるほか、肝臓と筋肉にとりこまれて、それぞれ肝グリコーゲンと筋グリコーゲンという形で貯蔵されます。
肝臓に蓄えられたグリコーゲン(肝グリコーゲン)は体内の血糖の水準を維持するために使われます。身体の細胞のうち神経細胞は細胞内にエネルギー涼を蓄えておくことができないので、その活動のためには常に血液からブドウ糖をとりこんでいかなければなりません。 肝グリコーゲンは主として神経活動のエネルギー源として利用されます。
一方、筋グリコーゲンは運動のエネルギー滞となります。短い時間の激しい運動では、筋グリコーゲンが分解されて筋肉収縮の直接のエネルギー源であるアデノシン3燐酸(ATP)がつくられます。
運動時間が長くなると、筋グリコーゲンだけではなく、血糖、さらには脂肪などからもATPがつくられます。この場合にはもちろん、多量の酸素を必要とします。さらに運動が非常に長時間になりますと、血糖を維持するために肝グリコーゲンの分解が進み、運動後には筋グリコーゲンも肝グリコーゲンも使いつくされることがあります。
こういった場合に乳酸が発生し、バテる原因になったり、疲労の蓄積によりやる気が出てこなくなってきます。
このような場合、運動中に炭水化物を補給することはもちろんですが、運動後はできるだけ早く15〜30分以内を目安として、炭水化物を持取し、体内の炭水化物貯蔵を素早く回復させるようにしなければなりません。
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