スポーツを行うとき、主なエネルギー源となるものは、血液中の糖分(血糖)、そして筋肉のグリコーゲン(筋グリコーゲン)、そして血中の脂肪(遊離脂肪酸)などです。
激しい運動の場合、筋グリコーゲンと血糖が主に使われ、それらの消費レベルが上がってくると、血中の遊離脂肪酸が使われる割合が増加します。 筋グリコーゲンは練習や試合が終わったときには「車でいうガス欠状態」になっているので、次の日の練習や試合に向けて、運動後にできるだけはやく、できれば30分以内に炭水化物を摂取することが必要になります。
運動を持続的に行うには、血糖値をできるだけ一定レベルに保つようにすることが大切です。そのために炭水化物が徐々に消化・吸収され、血中に取りこまれていく必要があります。
炭水化物には、消化・吸収がゆっくりすすむタイプ(多糖類)と、速いタイプ(単糖.類や二糖類など)があります。血糖値をできるだけ長く維持するためには、この「消化・吸収がゆっくりすすむタイプ」の炭水化物(多糖類)を日頃から食事で十分に持っておく必要があります。
| 単糖類 |
炭水化物が最小の単位に分解(消化)された形が単糖で、これにはブドウ糖 (グルコース)や果糖(フラクトース)、ガラクトースなどがあります。 |
| 二糖類 |
単糖が2つつながったものが二糖類で、麦芽糖、砂糖(ショ糖)、乳糖(ラクトース)の3種顛があります。 |
| 少糖類 |
単糖が数個〜数十個つらなつたもので、デキストリン、オリゴ糖などがあります。 |
| 多糖類 |
単糖が数百、数千つらなつているもの。 |
一般に複合炭水化物というとき、この「多糖類」をさしていることが多く、少糖類を複合炭水化物に含めていうこともあります。複合炭水化物に分類される代表的な食品として、ごはんやうどん、そば、じやがいも、パン、パスタなどがあります。これらは消化・吸収がゆっくりとすすむ炭水化物で、ビタミンやミネラル類など、その他の栄養素も同時に摂ることがでさます。
ただし、1日のすべての栄養摂取を複合炭水化物でまかなえばいいかというとそうではありません。運動前、運動中、運動後などの状況では、消化・吸収の速い炭水化物を摂れば、血糖値をより安定的に保つことができます。
同じ炭水化物でも種類によって消化・吸収のスピードが違います。1日のなかの時間帯によって、これらのなかから適したものを選び、摂るのが最も合理的な方法といえます。 |