Sports Nutrition グリコーゲンローディングについて
 グリコーゲンローデイングというのは、食事の内容を調整することによって、筋グリコーゲンの量を増やし、スポーツパフォーマンスを高めようとする食事方法のことです。
 普通の食事の場合、筋肉1kgにはおよそ17g程度の筋グリコーゲンが含まれています。高脂肪・高タンパク食を数日間続けると、筋グリコーゲン量は6〜7g程度に低下していきます。(試合前にタンパク質よりも炭水化物を十分に摂取するのはこのためです。) 反対に高炭水化物食を数日間続けると32〜33gまで節グリコーゲン量が高まります。
 持久力を必要とする種目の場合には筋グリコーゲン量が多いはうが競技成績がよくなることから、トレーニングと高炭水化物食を組み合わせて筋肉の中のグリコーゲン量を増やそうとするのがグリコーゲンローデイングです。この方法は、試合の対策として行なわれています。
 グリコーゲンローデイングは、まず、ハードトレーニングと低炭水化物食(つまり高脂肪・高タンパク食)の組み合わせによって、筋グリコーゲンをいったん使い果たしてしまい、筋肉内でグリコーゲン合成の働きを活発化するようにします。次に軽いトレーニングと高炭水化物食を組み合わせることで、筋グリコーゲンを多量に貯蔵しようというものです。
 グリコーゲンローデイングの方法としては、試合の行われる1週間前からスタートさせます。

@標準食(2〜3日)+高炭水化物食(3〜4日)で試合に出場する。
Aハードトレーニング+調整トレーニングと高炭水化物食(3〜4日)で試合に出場する。
Bハードトレーニングと低炭水化物食(2〜3日)+調整トレーニングと高炭水化物食(3〜4日)で試合に出場する。

といういくつかの方法がありますが、実行するにあたっては@よりもA、AよりもBの方がより困難になります。

 最も激しい方法をとった場合、筋グリコーゲン濃度が通常の2倍強にまで高まることが知られていますが、注意しなければならないのは、グリコーゲンが筋に貯蔵されるときにはグリコーゲンの3倍の重さの水分が一緒に筋肉内に貯蔵されるという研究があります。
 そのことにより、一時的に体重が増加することがあり、スポーツパフォーマンスを100%発揮できないことがあります。
 肉中心の欧米の食事とは違って、標準的な日本食では、主食として炭水化物源である米や麺類がふだんから充分にとられているので、日本食を中心とする日本の選手には極端なグリコーゲンローデイングは必要ないと考えられます。
 最近では日本人の食生活も欧米化して、とくに若い選手たちは脂肪の摂取量が増え、炭水化物の摂取量が減りつつあります。試合の前の食事ばかりでなく、ぶだんの食事で十分な炭水化物を摂取したり、トレーニングの前・中・後に炭水化物ドリンクを利用することが大切です。

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