Sports Nutrition クレアチンとは
臨床的意義
 クレアチンは主に肝で合成され,血中に入り,98%は筋に1.5%は神経系に分布しています。筋に取り込まれた50%以上はクレアチンキナーゼの働きによりクレアチンリン酸に合成され筋肉のエネルギー源として重要な役割を果しています。

スポーツ界で注目!
 1993年、バルセロナオリンピック陸上競技100mの金メダリストであるリンフォード・クリスティ(英)が、「クレアチン・モノハイドレイトによって、トレーニング中のパワーを持続させ、疲労を少なくし瞬発力を向上させたので勝利することができた。」という記事がイギリスの新聞紙面を飾りました。
 クレアチンの噂はみるみる広がり、4年後のアトランタオリンピックで日本の短距離選手の多くが使用するようになりました。しかし、欧米の選手ももちろんほとんどが使用しているものの、日本ではクレアチンについて食品衛生法の関係で、商品を個人輸入する方法しかありませんでした。ドーピング禁止薬物でなく競技力が向上する食品として利用できるなら、これほど素晴らしいスーパー食品はありません。
 ようやく、1998年より正式な手続きにより日本でも販売されるようになりました。(注:個人輸入の食品は個人の責任で内容物について判断する必要があります。日本の食品衛生法で許可されていない成分がある場合や、ドーピングに関係するものが混入されていることがあります。)

クレアチン・モノハイドレートは筋肉エネルギーです。
 トレーニング中の筋肉を動かすエネルギー源はグリコーゲンです。炭水化物を多くとることで筋肉はある程度のグリコーゲンを蓄えることができ、多くのグリコーゲンを蓄えることができるのならば長時間エネルギーが供給されることになりますが、消耗が早く蓄えることがあまりできないことがが問題であり、エネルギー不足のためにバテる原因にもなっています。
 さて、注目されているクレアチン・モノハイドレイトの働きにはすごいことがあります。クレアチン・モノハイドレイトを摂取すると、体内でのクレアチンリン酸のレベルが上がり、クレアチンリン酸を比較的短時間に、爆発的に使うエネルギー源として使うことができ後半に強い選手になります。
 クレアチンリン酸は、カラダの最終的なエネルギーであるATPの蓄えや補助として働いています。すべてのエネルギー生成、筋発達、筋収縮はATPが関係していますが、細胞内に蓄えることの出来るATPはほんの少量です。
 そこでクレアチンリン酸の体内レベルをあげることができれば、(本来ならばエネルギーとしてATPが使われるときにADPに変化していくのですが、そのADPにクレアチンリン酸が結びつくことにより新しいATPが生まれます。)その結果としてATPを使い切ることなく、より長時間ハードなトレーニングが出来ることになります。特に、競技の時には、後半バテることなくエネルギーを供給していくことが可能になり、予想を上回る結果がでてきます。
 クレアチンリン酸を多く含む食品としては赤身の肉が上げられます(1kg中に約5g)が、毎日赤身の肉だけでクレアチンリン酸を摂ろうとするとことは不可能です。余分な脂肪を食べることにもなり、また、費用もかさみます。そこでサプリメントとして、クレアチン・モノハイドレイトを摂取することが効率がいいことになります。

 では1日にどのくらいの量のクレアチン・モノハイドレイトを摂ればいいのか、そこが問題です。
 私の推奨する方法としては、最初の1週間は1日に10gのクレアチンを3回(朝・トレーニング前・後)に分けて摂取することにより体内レベルを高水準にし、その後は、レベルを維持するために1日5gを摂取するようにします。また、試合の6日前からは、1日に20gのクレアチンを4回(朝・トレーニング前・後・夜)に分けて摂るようにすれば好結果につながると考えています。
 摂取方法ははカーボローディングのように増減させるやり方ですが、クレアチンリン酸を筋肉細胞により多くストックさせることの出来る方法になります。

クレアチンモノハイドレートは疲労回復にも役立つ
 クレアチンには疲労の元になる乳酸の発生を抑制する働きがあります。世界で戦える選手になるためにはクレアチン・モノハイドレイトやホエイプロテインパウダー、BCAA、ビタミン&ミネラルなどのサプリメントの利用を検討することもよい方法と思います。

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