Sports Nutrition 牛乳を飲まないとどうなるの?
 牛乳というと、子供の飲み物というイメージを持つ人が多くおられます。それは、牛乳に含まれているカルシウムが、成長期にある子供の骨格形成に役立つためであり、学校給食でも必ずでているからかも知れません。
 最近になって、牛乳は子供だけでなく、大人、あるいは高齢者にも大きな効果があることが判明してきました。
 しかし、国民栄養調査によると日本人のカルシウム平均摂取量は、厚生労働省が薦めている最低摂取量から下回っており、世界的に見ても低レベルとなっています。
 それは、日本人の牛乳消費量が、先進諸国の中で極端に少なく、日本人1人当たりではアメリカ人の半分しか牛乳を飲んでいません。また、火山国であるために水分中のカルシウム含有量が少なく、そのためにカルシウムが不足しているといわれています。
 カルシウムが不足すると、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病、骨租しょう症などを引き起こす原因となり、現代の社会閏題となっているストレスもカルシウム不足が原因の一つといわれています。
 一般的な成人の場合、1日に必要とされるカルシウムは、600mgとされています。牛乳100mlには100mgのカルシウムが含まれていますので、1日の必要量を牛乳で摂取するならば、600mlの牛乳を飲めばいいということになります。 一般的にカルシウムは消化吸収が悪いといわれていますが、牛乳のカルシウムはほかの食品のカルシウムより1.4倍から6倍くらい吸収されやすいことがわかっています。
 1日600ml牛乳を飲むのが理想ですが、ほかの食品からも、カルシウムを摂取できますから、毎日、コップ1杯の牛乳からスタートしてください。

 さて、ここまでの内容は一般的な成人の場合について書かせていただきました。成人でも不足がちなカルシウムは、スポーツする選手たちにとってさらに深刻な問題となっています。
 スポーツ選手の場合、1日に必要とするカルシウムは1500mg〜2000mgとなります。これは、スポーツすることにより大量の汗を流し、その際に大量に消費されることが原因となっていますが、さらにストレスによっても大量に消費されていることも原因の一つです。
 スポーツ選手にとっての天敵である「貧血」、「集中力」、「イライラ」、や「骨格づくり」、「神経伝達作用」、「筋肉の動き」すべてに関係するカルシウムをしっかり補給することが大切です。できれば牛乳を1日に1Lぐらい飲んでもいいと思われます。

● 牛乳は病気を防ぐ
 牛乳というと、カルシウムばかりが注目されますが、実は、このほか良質のタンパク質、脂肪、乳糖、ビタミン、そしてカルシウム以外のミネラルが含まれています。
 これらの成分は、カルシウムとの相乗効果で老化防止、肌を若返らせるなどの効果があります。また、最近、牛乳はガンも予防するといわれています。東北の秋田県と岩手県は隣同士ですが、秋田児に胃ガンが多く、岩手県には少ないといわれています。それは、岩手県が酪農が盛んで、比較的牛乳の消費量が多いからではないかと見られています。
 牛乳は胃壁を保護してガンの原因である塩分の吸収を少なくする、あるいは乳糖がガンに効果的などといわれています。
 タンバタ質の80%は、カゼインという成分です。このカゼインは、カルシウムの吸収をよくする働きのほか、さまざまな効果があります。
 脂肪は、牛乳の3%程度を占めています。牛乳の脂肪は動物性なので、「たくさん飲むとコレステロールが心配だ」という人がいます。
 しかし、牛乳に含まれるコレステロールは、脂肪全体の0..3%にしかすぎません。人間の体には、100グラム程度のコレステロールがあり、毎日0.5〜2gのコレステロールが排泄されています。たとえ、牛乳を毎日200ml飲んだとしても、0.02mgのコレステロールしか取り込まれません。この量は、コレステロール値にほとんど影響がないといってもいいでしょう。
 また、この脂肪には、虫歯予防の効果があります。牛乳の脂肪とタンバタ質は、食へ物が歯に付着するのを防いでくれます。昔から、牛乳を飲むと、カルシウムが取り込まれて歯を丈夫にするといわれていましたが、実は脂肪も大きな役割を果たしていたのです。 そして、乳糖は、女性の敵「便秘」を改善してくれます。乳糖は、体内の有害物質を排除し、腸内の乳酸菌を増殖させる働きがあります。

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