デキストリンの補給で疲労発生を遅延させる。
運動では肝臓や筋肉のグリコーゲンが重要なエネルギー源で、その貯蔵量が一定レベルまで低下すると疲労が発生します。
炭水化物を補給することは、運動中のグリコーゲン消耗を抑制する効果が研究により認められており、血糖を維持する働きもあるので疲労の発生を遅延させる効果があります。
研究者達は、高度の練習をしている12人の男性ランナーについて、水またはスポーツドリンクを運動中に飲ませ、身体的効果及び運動能力の違いを調べました。
ランニングを始める1時間前に、1,000mlの水または等量の6%或いは8%の炭水化物-電解質ドリンクを飲ませました。
彼らは暖かい条件下、歩行器の上で15kmを走りました。13.4kmまでは、水を飲んだグループと炭水化物-電解質ドリンクを飲んだグループにはあまり大きな相違はありませんでした。
しかし、最後の1.6kmでは、著しい相違が出ました。走る前に及び走っている時に炭水化物-電解質ドリンクを飲んだグループは運動能力が向上し、早く走ることができました。
Phyllis Delleney, Pro Mountain Bike Racer
これは、運動前・中に頻繁にデキストリンを補給することによって、運動中に見られる血糖の低下やインシュリン分泌の低下が抑制され、その結果、運動中に血糖の筋肉への取り込みを促進させ、エネルギー源としての利用を高めてグリコーゲン貯蔵の低下を遅延させることができたためと考えられます。
● スタミナとはバテないことです。
ラストスパートで勝てる選手は魅力的です。
短距離レースでのラストスパートは筋肉への酸素供給が充分できなくなる条件です。このような時にはグリコーゲンが重要なエネルギー源になります。グリコーゲンを節約して乳酸の発生があまり高くならないようにする栄養素「クレアチン」や高炭水化物エネルギードリンクを組み合わせし、レースに臨めばきっとラストに強い選手になれます。マラソンのような長距離レースの場合には、スペシャルドリンクをレース中盤ぐらいまで利用することが有効です。
これは、スタートから中盤までにグリコーゲンの消費を節約し乳酸の発生を遅延させるための利用方法で、これがうまくいかない状態での利用は(筋肉中に乳酸が蓄積した状態でのスペシャルドリンクの利用)、乳酸の発生をさらに増幅させてしまいます。
これを防止するには、脂肪酸のエネルギー代謝を充分に活用した条件でのトレーニングが大切です。
レース本番でも勝てるためのトレーニング方法をしっかりと行ってください。
● 激しいトレーニングでも筋肉グリコーゲンを高く維持するための食事
毎日2時間以上も激しいトレーニングを行う場合には、欧米型の食事のような炭水化物が全体の40%程度でしかない低炭水化物・高脂肪食では、筋肉中のグリコーゲン貯蔵量は次第に低下していきます。
昔の日本食のような、カロリー摂取量の70%を炭水化物で占めている場合には筋肉グリコーゲンの回復が毎日完全にされることがアメリカ・ポールステート大学の実験で確かめられています。
しかし、このような食事内容では1日に炭水化物を550g〜600gも摂取することになり、その結果、すぐに満腹になり運動で消費するカロリーを充分に摂取できなくなる可能性があります。
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